I LOVE YOU=月が綺麗ですね、は本当か
暦のことを書いていると、月の話がよく出てきます。
今日はそんな月にまつわる、ちょっと気になる話を。
■ 漱石は本当に言ったのか
「I LOVE YOU」を日本語に訳すなら「月が綺麗ですね」——
夏目漱石がそう言った、という話を聞いたことがある人は多いと思います。
英語教師だった漱石が、生徒が「I love you」を「我君を愛す」と直訳したのに対して
「日本人はそんな直接的な表現はしない。
月が綺麗ですね、とでも訳しておきなさい」と指導した、というエピソード。
ロマンチックやなぁ、と長い間ずっと思っていたんですが。
実はこれ、確固たる文献や記録が残っておらず、
「都市伝説」とされているんです。
え、そうなん!?(笑)
■ それでも、この話が愛される理由
真偽はどうあれ、この逸話が今も語り継がれているのには
理由があると思っています。
直接「愛している」とは言わない。
ただ、同じ月を眺めながら、言葉にならない気持ちを共有する。
それが日本人の奥ゆかしい感性というか、美学というか。
すぐに連絡が取れなかった時代だからこそ、
「あの人も今、同じ月を見ているのかな」と胸が高鳴る感覚があったんだろうなと。
情報過多の現代に生きる私たちには、少し想像しにくい感覚かもしれないけれど。
まあ、月を見てもロマンより先にお饅頭が頭に浮かぶ私には、
かけらも残っていませんけどね(笑)
■ 明日は上弦の月
5月23日、上弦の月を迎えます。
新月のときに立てた計画を、少しずつ動かし始めるのにちょうどいいタイミング。
今夜はスマホを置いて、少しだけ空を見上げてみてください。
難しいことは考えなくていい。
ただ月を眺めて、日常の雑多なことを手放してみる。
それだけで、なんとなく整う気がするから。
同じ月を見上げながら、
あなたは今、誰かのことを思い浮かべますか。

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