真っ赤なワンピースで、神様の山に登った話
奈良に行ってきました。
目的はふたつ。
ひとつは、鑑定士仲間の中野祥子さんとリアルで会うこと。
もうひとつは、大和国一之宮・三輪明神大神神社の「三輪山登拝」。
祥子さんとはいつもZoom越しにしか会ったことがなかったから、実際に会うのはなんとも不思議な感覚でした。「この人、3次元に実在してたんや…」みたいな(笑)。でも、会った瞬間から画面では届かないものが伝わってきて。
空気とか、氣とか、温度感とか。
人と直接会うことって、それだけで良い氣を運んでくれるんやなって、しみじみ感じた奈良旅でした。
■ 三輪山登拝、始まる
大神神社の御神体は三輪山そのもの。
「神体山」とされるこのお山は、
撮影禁止、飲食禁止(水分補給のみOK)、
草木も石も持ち帰り一切NG。
山全体が、神様のお体というわけです。
標高は460mほどと聞いていたので「なんとかなる」と思っていたのですが、入山口に着いてびっくり。
周りの方、みんな登山スタイル。
ガチな登山ウェア、ストックまで持ってる人もいて。
私、真っ赤なワンピースを着ていました(一応スニーカーは履いていたけれど)。
さすがに場違いすぎると怯んだのですが、祥子さんとご主人に「大丈夫!」と背中を押していただいて、えいやっと登り始めました。
■ 足元だけを見つめて、一歩ずつ
登拝道、想像の5倍は険しかった。
最初の1/3ぐらいで足が悲鳴をあげ始めて、汗はダラダラ。四国の金毘羅山が緩く感じるほどの山道です。
でも、ここで引き返したくなかった。
上を見ずに、ひたすら足元だけを見て、一歩、また一歩。祥子さんと何度も声を掛け合いながら登り続けました。
あと少し、というところまで来たとき。
下山してくる方々が次々と「もうすぐですよ、頑張って!」と声をかけてくださって。
見知らぬ人なのに、その温かさがじんと染みました。
人って、やっぱりあたたかい。
■ 頂上で、汗がぴたりと止んだ
頂上には、小さな祠があるだけ。
でも、そこに広がる空気がまるで違って。
登り切った達成感の中、やわらかく揺れるような木漏れ日を浴びていたら、それまで滝のように流れていた汗がすうっと止んで、体に風を感じました。
神様に癒してもらってるような気分でした。
下りは下りで、膝と足首がガクガクになりながらも(笑)、登りで受けた愛を返したくて、登ってくる方ひとりひとりに「もうすぐですよ」と声をかけながら下りました。
■ 小満の日に感じた「いのちの満ちるとき」
5月21日は、二十四節気のひとつ「小満(しょうまん)」に入る日。
小満は、草木が茂り、いのちがのびのびと充実していくころを指します。「少し満ちる」と書く、控えめだけれど確かな充足感のある言葉。
三輪山の緑は、まさにそんな氣にあふれていました。山道を踏みしめながら、生命力ってこういうことかと、足でも体でも感じた気がします。
良い氣は、人から、自然から、季節から。思わぬかたちでめぐってくるものですね。
ちなみに。
三輪山は本当に素晴らしいお山でした。
でも、もう登れないと思います(きっぱり)笑。
登山は私には向いていないと、確信した旅でした。

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