小満。昔の人の暦は、今も使えた。
スーパーに立ち寄ったら、空豆が山積みになってた。
「あ、来てる来てる」と思わずカゴに入れてしまう。
帰ってさっと湯がいて、おいしいお塩をちょんとつけるだけ。
それだけで十分においしいのが、旬のものの力やと思う。
明日5月21日は、二十四節気の「小満(しょうまん)」を迎える日。
春に芽吹いたいのちが成長して、天地に満ちあふれてくる頃のこと。
「少し満ちてくる」という名前のとおり、まだ完成ではないけれど
確かに育ってきてる、そんな季節を指す言葉やね。
空に向かってぴんと実をつける空豆も、まさにこの季節の象徴のよう。
「空豆」という名前の由来も、空に向かって実がなることからついたんやって。
ところで、ずっと気になってたことがある。
「小満は初夏の爽やかな季節……って言うけど、正直もう暑くない?」
最近、毎年夏が暑いやんか。
なんか一足飛びに夏がやってくる感じで、
昔から使われてきた二十四節気と、季節感がズレてきてるんちゃうかとずっと思ってた。
気になって調べていたら、気象研究者による論文を見つけた。
そこに書かれていたのは、なかなか興味深い話やった。
「大寒」「大暑」などの節気を「節入りの日1日だけ」として気温を測定すると、確かに日本の季節と1節気ほどズレる。
でも、「節入りの日から次の節気の前日まで、約15日間の期間」として気温の平均をとると、日本の季節変化とほぼぴったり合致したという。
つまり問題は、暦そのものではなく「使い方」にあったんやね。
「今日は小満です」(1日だけを指す)ではなく
「今日から小満です」(約15日間の期間として使う)
そう捉えるだけで、二十四節気は今の日本の季節をちゃんと表せる暦になる。
昔の人が丁寧に作り上げた暦が、今もちゃんと使えるものやった。
それを知ったとき、なんかすごく嬉しくなった。
「温暖化で季節がおかしくなった」「昔の暦は今の気候に合わない」
そんなふうに批判的に見ることもできる。
でも、それよりも、
今この季節を五感で感じながら丁寧に暮らすほうが
ずっと豊かやと思う。
空豆を湯がくお湯の音。
立ちのぼる湯気。
塩をつけて食べたときの、甘くてやさしい味。
そういう小さなことが、季節と自分をつないでくれるんやと思う。
明日から始まる七十二候は「蚕起食桑(かいこおきてくわをくう)」。
蚕が桑の葉をせっせと食べる頃。
絹のもとになる蚕を育てる桑の葉も、今が旬やね。
花言葉は「ともに死のう」……と、なかなか衝撃的やけど💦
それはいったん置いておいて笑。
この季節の小さな生き物たちも、みんな一生懸命に動いてる。
テントウムシもよく見かける時期。
庭先や道端のちょっとした場所に、季節のサインがたくさんあるよ。
小満の15日間、空豆や卯の花、初夏の景色を
ぜひ意識して眺めてみてね。
「今日から小満です」
その言葉を心の中でつぶやくだけで、
日々の見え方がちょっと変わるかもしれないから。
みずほ

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