吉方位の南東へ。西国三十三か所参り⑤ 「生命力の源は足」

大阪府和泉市、槇尾山にある西国三十三所第四番札所・施福寺(せふくじ)

竹の杖をつき、「観音八丁」と呼ばれる急な山道を登って、ようやくたどり着いた施福寺。

前回は本堂の中を拝観し、方違大観音様にお会いしたところまでお話ししました。

悪い方角・方位を、良い方角・方位へ変えてくださるという観音様。

吉方位を見て南東へやってきた私にとって、とても印象に残る出会いとなりました。

でも、施福寺での出会いはこれだけではありませんでした。

また、あの方にお出会いしました

方違大観音様にお参りしたあと、

今度は、あの大きな弥勒如来様の裏側へと進んでいきます。

すると……

また、あの方にお出会いしたのです。

そう。

弁財天様です。

最近なぜか、お参りする先々でご縁が続いている弁財天様。

これまでも弁財天様には何度もお参りしていますが、「弁財天」と書かれた祠に手を合わせることが多く、

こうして仏様のお姿として弁財天様を目にするのは、私は初めて。

「あぁ、弁財天様って、こんなお姿なんや……」

なんだかそれだけで、すごく嬉しくなってしまいました。

竹生島・宝厳寺から来られた弁財天様

そして、この弁財天様のことを知って、

さらにびっくり。

なんとこちらの弁財天様、

琵琶湖に浮かぶ竹生島・宝厳寺におまつりされていた仏様なのだそうです。

竹生島の宝厳寺といえば、

ここも西国三十三所の札所のひとつ。

私たち夫婦が今巡っている、西国三十三か所観音参りの中でお参りするお寺です。

西国三十三か所参りで施福寺へやってきて、

そこで、同じ西国三十三か所の宝厳寺から来られた弁財天様にお会いする。

いや~~~。

なんというご縁でしょう。

しかも最近、本当によくお出会いするんですよ、弁財天様。

ここまで続くと、

「これって何かが変わる兆しかしら💛」

なんて思ってしまいます(笑)

このご縁が何につながっていくのかは分かりませんが、

ありがたく、しっかりと手を合わせました。

「生命力の源は足」

さらに本堂の中を進んでいくと、

今度は木造馬頭観音坐像がいらっしゃいます。

この観音様。

まず目を引くのが、

怒ったようなお顔。

そして胡坐をかき、

足の裏をこちらへ見せていらっしゃいます。

このお姿には意味があって、

「生命力の源は足である」

ということを、そのお姿を通して伝えていらっしゃるのだそうです。

…………。

いや。

今日ほど「足」を意識した日はないですけど(笑)

竹の杖をついて、

急勾配の山道を登り、

最後には145段の石段。

足の筋肉はパンパン。

汗だくになりながら、

ようやく施福寺までたどり着いた私。

その先で、

「生命力の源は足である」

ですよ。

もう、

身をもって分からせていただきました(笑)

お参りできるのも、歩ける足があってこそ

でも、これは考えてみれば本当にそうなんですよね。

施福寺は、駐車場に車を停めたらすぐに本堂があるお寺ではありません。

自分の足で山道を登らなければ、

観音様のところまでたどり着くことができない。

体力がなかったり、

足に自信がなかったりすれば、

ここへお参りすること自体が難しくなります。

以前は、施福寺まで毎日登ってお参りされる方もいらっしゃったのだとか。

毎日……。

強者もいるんですね……。

私は一回で十分です(笑)

もし、

「いつか西国三十三か所参りをしてみたい」

と思っている方がいらっしゃったら、

ちょっとでも若いうちに行くことをおすすめします。

いや、ホンマに。

山の上で出会った人は、もう同志

こうして本堂の中をゆっくり拝観し、

外へ出ると、

ちょうど今、山を登ってこられたばかりのご夫婦に出会いました。

もちろん、

汗だく。

そして、

ぐったり(笑)

分かる。

分かりますとも。

ついさっきまでの私たちです。

「暑いですね~」

なんて声をかけながら、

「ぜひ本堂の中も見ていってください。すごくよかったですよ~」

そして、

「それに、中は涼しいですよ(笑)」

なんでしょうね。

山の上まで同じ道を登ってきたというだけで、

知らない方なのに妙な親近感がわいてきます。

ここまで来ると、

もう同志みたいなもんです(笑)

登ったら、下りなければならない

さて。

施福寺へのお参りも終わりました。

あとは帰るだけ。

……なのですが。

当然ながら、

登ってきた山は、自分の足で下りなければなりません。

登りも大変でしたが、

山道って下りも結構、膝にくるんですよね。

石段で滑らないよう、

足元に気をつけながら一歩ずつ下ります。

そして、ようやく駐車場まで戻ってきたころには、

膝がカクカク。

完全に笑っております(笑)

山登りのあとの瓶ラムネ

そんな私が、駐車場前のお土産物屋さんで見つけたのが、

昔ながらの瓶のラムネ。

これはもう、

買うしかありません。

そして、

一気飲み。

うまーーーーーい!

山登りのあとのラムネが、

こんなにおいしいとは(笑)

こうして、

長かった施福寺へのお参りが、

ようやく終了となりました。

竹の杖をついて山を登り、

たくさんの仏様にお会いして、

「生命力の源は足」という言葉に出会い、

帰りは膝をカクカクさせながら下山。

そして最後は、

瓶のラムネを一気飲み。

振り返ってみると、

最初から最後まで「足」を意識させられた施福寺参拝でした。

普段は当たり前のように歩いていますが、

行きたい場所へ自分の足で行けること。

会いたい人に会いに行けること。

そして、こうして観音様のもとまでお参りできること。

それも、元気に歩ける足があってこそなんですよね。

さて。

施福寺をあとにした私たちは、

この日のお宿がある和歌山へ向かいます。

吉方位の南東への旅、

まだまだ続きます。

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