吉方位の南東へ。西国三十三か所参り②

葛井寺でお参りを済ませた私たちが、次に向かったのは、
大阪府和泉市、槇尾山にある施福寺(せふくじ)。
西国三十三所の第四番札所です。
前回の記事では、
「このあと自分たちがどんな目に遭うのか、まだ知りません(笑)」
なんて書きましたが……
いよいよ、その施福寺へ向かいます。
富田林で突然現れた、謎の塔
葛井寺から車を走らせ、施福寺へ向かう途中。
富田林市あたりを走っていると、
突然、目の前に奇妙な塔が現れました。
「な、なんや、あれ……」
家々の向こうにニョキッとそびえ立つ、いびつな形の白い塔。

バベルの塔か?
いや……
デビルマンの家か?
なんとも言えない独特な姿です。
あまりにも気になったので調べてみると、これはPL教団が1970年に建てた塔。
正式には、
「超宗派万国戦争犠牲者慰霊大平和祈念塔」
というそうです。
国や宗教に関係なく、すべての戦争で亡くなった人々の霊を慰め、世界平和を願って建てられた塔なのだとか。
そういう意味のある塔だったのね。
すみません。
なんかヤバいやつかと思いました💦
旅をしていると、こういう思いがけないものに出会うのも面白いものです。
そして私たちは、さらに施福寺を目指して車を走らせます。
「雨やったら施福寺、行かれへんぞ」
実は、この旅に出る前日まで近畿地方は雨。
それも、結構降っていました。
そんな中、夫が言うんです。
「雨やったら旅程の変更せなあかんで。施福寺、行かれへんぞ」
ところが私、
このとき本当に前回の記憶がなかったんです。
私たちは西国三十三か所参りが2周目なので、施福寺にも一度行っているはずなんですが……
「え~、そうなん~?」
ぐらいの感じ。
少し前に行った宮島の旅も雨だったし、
大きめの傘を持っていけば、
なんとかなるんちゃうかな~
ぐらいに思っていました。
今思えば、
夫がなぜ「雨なら行かれへん」と言ったのか。
もう少し真剣に考えるべきでした(笑)
そして8月13日は、まさかの快晴
迎えた8月13日。
天気予報はいい方に外れて、
まさかの快晴。
よかった、よかった。
これなら施福寺にも行けるやん。
そんな軽い気持ちで車を走らせます。
街中を離れ、車はだんだん山の中へ。
目指す施福寺は、槇尾山の中にあります。
そしてようやく「駐車場」と書かれた場所に到着。
そこにあるのは、お土産物屋さんが一軒。
「あ、トイレあるわ」
まずは登る前にトイレへ。
入ってみると……
薄暗い。
そして、
和式。
なんとも古式ゆかしきトイレでございます。
ちょっとビビりながら使用して、
用が済んだら慌てて外へ(笑)
このあたりから、なんとな~く、
私が想像していた「お寺参り」とは違う空気が漂い始めます。
竹の杖を見て、嫌な予感
そして入山料を支払うところへ行くと、
そこには何本もの竹の杖が置いてあります。
……ん?
これは……
もしや……。
この竹の杖には、見覚えがあります。
四国の金毘羅山。
奈良の大神神社。
どちらも山を登るときに、こういう杖が置いてありました。
ということは……
嫌な予感しかしません。
すると、入山料を受け取った女性が言いました。
「今日はちょっと涼しいから、まだいいわ」
そして続けて、
「片道30~40分かな。頑張って」
…………。
えーーーーーーー!
山登りーーーーーー!?
目の前には、緑しかない
行く手を見ると、
緑が生い茂り、その先が見えません。

さっきまで、
「天気予報外れて快晴や~」
なんて喜んでいた私。
目の前には竹の杖。
そして、
片道30~40分。
ここでようやく、
夫が前日に言っていた、
「雨やったら施福寺、行かれへんぞ」
の意味が分かり始めました。
遅い(笑)
さて。
この先に何が待っているのか。
そして私たち夫婦は、無事に施福寺までたどり着けるのでしょうか。
吉方位の南東へ。西国三十三か所参り③へ続きます。

