前に進む人の笑顔は、やっぱり強い
~静波サーフスタジアムで感じたこと~

先週末、静岡県の静波サーフスタジアムへ行ってきました。
お目当ては、アダプティブサーフィン ジャパンオープン。
夫の会社に所属する藤原智貴選手の応援です。
静波サーフスタジアムは、人工的に波を作り出す施設。
海ではないのですが、不思議と海辺にいるような開放感があります。
アダプティブサーフィン(パラサーフィン)は、身体的・視覚的な障害を持つ方が、それぞれの状態に合わせて楽しむサーフィンです。
座ったまま波に乗る人。
腹ばいで波をつかまえる人。
義足で立ち上がる人。
サポートスタッフと一緒に海へ向かう人。
「こうしなければならない」
という決まった形がなく、
それぞれが自分に合った方法で波に向き合います。
だからこそ、見ていてとても自由でした。
会場に着いてまず感じたのは、とにかく明るいこと。
笛の音。
歓声。
英語、日本語、さまざまな言葉。
まるで海外のビーチリゾートに来たような雰囲気です。
私は日傘を持参していたのですが、
途中でたたみました。
後ろの人が見えなくなるからです。
すると周囲の人たちは、誰も気にしていない。
みんな太陽を楽しむように笑っている。
小麦色というより、もはやチョコレート色(笑)。
その笑顔が本当に印象的でした。
波が発生するプールの縁に座って観戦していると、
波が来るたびに足元まで水が押し寄せます。
潮の香りはないけれど、
なぜか昔の海水浴場を思い出しました。
学生時代。
家族旅行。
友達との海。
そんな記憶がふっとよみがえってきます。
「なんか青春みたいやなぁ」
そんなことを思いながら眺めていました。
そして驚いたのは選手の年齢層。
若い選手ばかりかと思っていたら、
40代、50代と思われる方もたくさんいます。
波に乗る姿は、本当にかっこいい。
転んでも笑っている。
失敗しても仲間が拍手している。
誰かが良いライディングをすれば、みんなで喜ぶ。
競技会でありながら、
どこかお祭りのような温かさがありました。
私は35年以上、看護師として働いてきました。
事故や病気で障害を負ったばかりの方。
苦しいリハビリに向き合う方。
思うように体が動かず、悔しさを抱える方。
たくさんの人を見てきました。
だからこそ、この大会で感じたことがあります。
そこにいた人たちは、
「障害のある人」
ではなかったんです。
ただ普通に、
サーフィンを楽しむ人たちでした。
車いすも義足も、その人の一部。
特別なものではなく、
自然にそこにあるもの。
それを周囲も当たり前に受け入れている。
そんな空気が流れていました。
夫の会社に所属する藤原智貴選手も、その一人です。
2009年、サーフィン中の事故で頸髄を損傷。
車いす生活となりました。
それでも海をあきらめず、
競技へ復帰。
日本代表として世界大会に出場し、
ハワイの国際大会では悲願の優勝も果たしています。
そして今回のジャパンオープンでも見事優勝。
圧巻でした。
介助犬のテンちゃんも、しっかり見守っていましたよ。
九星氣学では、
人生には追い風の時もあれば向かい風の時もあると考えます。
思うように進めない時期もあります。
でも今回感じたのは、
人は結果に勇気をもらうのではなく、
前に進もうとしている姿に勇気をもらうのかもしれない、
ということでした。
昨日より少しだけ前へ。
大きく変わらなくてもいい。
半歩でもいい。
その姿は、きっと誰かの力になっています。
私自身も、そんなことを教えてもらった一日でした。
