第6話|頼られる人の、ひとりの夜

誰かの人生の中にある、
ひとつの選択。ひとつの想い。

それはきっと、
あなたの物語ともどこかで重なっている。

そんな物語を、ここに。

++++++++++
九星氣学鑑定の中で、
実際にご相談いただいた内容をもとに、
個人が特定されないよう背景を変えながら、
ひとつの物語として記しています。
+++++++++
+

「私、上司からどう思われているのでしょうか」

ご相談のはじまりは、
その一言でした。

52歳。

長く仕事を続け、
責任ある立場も任されている女性。

周囲から見れば、
“できる人”。

頼られ、任され、
重要な仕事が次々と舞い込む存在です。

けれどその夜――

彼女は一人、
机に向かっていました。

翌日の研修の準備。
会議資料の作成。
主催する会議の段取り。

気づけば、
担当外の仕事まで抱え込み、

自分の本来の業務にまで
影響が出ていました。

「断れないんです」

その言葉には、
責任感と、焦りと、
そして少しの孤独がにじんでいました。

直属の上司は、何も言わない。

評価も、注意も、
はっきりとは伝えてこない。

だからこそ、不安になる。

私はどう見られているのだろう。

彼女自身は、
まだ“頑張りすぎている”とは
思っていませんでした。

ただ、
迷惑をかけていないかが気になる。

九星氣学で拝見すると、
彼女は九紫火星。

誇り高く、
責任感が強く、
評価に敏感な星です。

「きちんとやりたい」
「完璧にこなしたい」

その想いが、
強く根づいていました。

さらに、
頼まれたことを断れない性質。

そして本来は、
想いを外に出していく力を持ちながらも――

「言わなくてもわかってほしい」
「弱く見られたくない」

そんな気持ちが先に立ち、
言葉を飲み込んでしまう。

その飲み込んだ想いが、
静かに不安を大きくしていきます。

その頃、彼女は
心の奥と向き合う流れの中にいました。

表では強く見えても、
内側では、
静かに揺れている時期。

鑑定の中で見えてきたのは――

上司からは、
「頼りになる存在」と思われていること。

そして同時に、
少しだけ心配もされていること。

彼女は、
ほっとしたように笑いました。

「そうなんですね…」

けれど、
本当の問題はそこではありませんでした。

抱え込みすぎていること。

仕事の楽しさが、
少しずつ薄れていること。

やる気や誇りで動いていたものが、
「やらなければ」に変わったとき、

心は、
静かに疲れていきます。

私はお伝えしました。

「断る勇気も、責任のうちです」

「一人で抱えなくていい」

「何も言わない上司に、
 こちらから相談してもいい」

頼られる人ほど、
頼ることが苦手です。

でも――

助けを求めることは、
弱さではありません。

研修前夜。

講師とのやり取りがうまくいかず、
彼女は深く落ち込んでいました。

「信頼を失ったかもしれない」

けれど、
相手はそこまで尾を引いていない。

一言で、
関係は整う。

仕事のことは、
仕事で取り返せばいい。

それだけの力を、
彼女は持っているのですから。

できる人ほど、
自分に厳しい。

強い人ほど、
夜にひとりで揺れる。

それでも――

任されているのは、
信頼されている証。

少しだけ、
抱えているものを手放したとき、

その力は、
もっと軽やかに発揮されていきます。

これは、誰かの物語。
そしてきっと――

あなたの物語でもあります。


🌸 メルマガのご案内

👉 メルマガでは、毎日20時に
より深い運氣の流れと物語をお届けしています

👉 メルマガ登録はこちら
https://www.reservestock.jp/subscribe/343616


📖 他の物語も読む
→ 誰かの物語一覧はこちら
https://madam-m.online/category/story/

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です