第4話|母が震えた日

誰かの人生の中にある、
ひとつの選択。ひとつの想い。

それはきっと、
あなたの物語ともどこかで重なっている。

そんな物語を、ここに。

++++++++++
九星氣学鑑定の中で、
実際にご相談いただいた内容をもとに、
個人が特定されないよう背景を変えながら、
ひとつの物語として記しています。
+++++++++
+

大きな大会で戦う選手たちを見ていると、
胸がぎゅっとなります。

世界の舞台に立つその姿の裏に、
どれだけの積み重ねがあったのだろうと、
つい想像してしまいます。

そして、
ふと思い出したご相談がありました。

昨年の秋の日。

一人のお母さんから、
ご連絡をいただきました。

「息子のことをみてほしいんです」

大きな大会を翌日に控え、
エースのポジションを任された息子さん。

けれど本人は、
長い距離が得意なタイプではありません。

しかも周囲は、強豪ばかり。

「最下位になるかもしれないって、
 不安みたいで……」

その声の奥には、
息子さん以上の緊張がありました。

九星氣学で拝見すると、
息子さんは八白土星。

そしてその日、
中心に立つ位置にありました。

試される場所。
主役になる場所。

これまで積み上げてきたものが、
そのまま“芯”として現れるときです。

派手さではなく、
積み重ねで力を出す星。

繰り返し、
あきらめずに続けてきたものが、
その人を支える力になります。

私は、お伝えしました。

「結果は断言できません。
 でも、力は出し切れます」

「周囲の情報に、
 もう耳を貸さなくていい」

「これまでの努力を、
 信じてあげてください」

そして、もうひとつ。

実はお母さんも、
同じ八白土星でした。

同じ氣を持つ親子は、
深く共鳴します。

息子が震えれば、
母も震える。

母がどっしりすれば、
息子も安定する。

だからこそ、
私はこうお伝えしました。

「がんばって」ではなく、

「見てるよ」
「楽しんでおいで」

その言葉の方が、
きっと力になります、と。

数ヶ月後。

またご相談をいただきました。

今度は、さらに大きな舞台。

「場違いかもしれない」

そんな弱音が、
ふとこぼれたそうです。

周囲との差を感じ、
自分の立ち位置に揺れるとき。

それでも――

最後までやり切ること。
そこから何かを受け取ること。

それが、
この子の持つ強さなのだと感じました。

私はお伝えしました。

「レースに、負けはありません」

「何かを感じ取り、
 学んだほうが、勝ちなんです」

電話の向こうで、
お母さんの呼吸が、
少しずつ落ち着いていくのが伝わってきました。

結果がどうであれ、

あの日の経験は、
きっと息子さんの中に残っています。

オリンピックを見ながら、
私は思い出していました。

かつて、
口から心臓が出そうなほど緊張しながら、

それでも、
ただ見守ることしかできなかった日々。

あの時間は、
今思い出しても、
キラキラとしています。

勝ち負けの向こうにあるもの。

震えながらも、
信じて見守るということ。

あの日、震えていたのは、
息子だけではありませんでした。

母もまた、
同じように震えていたのです。

けれどその震えは、

不安だけではなく、
確かに、愛でした。

これは、誰かの物語。
そしてきっと――

あなたの物語でもあります。


🌸 メルマガのご案内

👉 メルマガでは、毎日20時に
より深い運氣の流れと物語をお届けしています

👉 メルマガ登録はこちら
https://www.reservestock.jp/subscribe/343616


📖 他の物語も読む
→ 誰かの物語一覧はこちら
https://madam-m.online/category/story/

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です