第4話|母が震えた日
誰かの人生の中にある、
ひとつの選択。ひとつの想い。
それはきっと、
あなたの物語ともどこかで重なっている。
そんな物語を、ここに。
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九星氣学鑑定の中で、
実際にご相談いただいた内容をもとに、
個人が特定されないよう背景を変えながら、
ひとつの物語として記しています。
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大きな大会で戦う選手たちを見ていると、
胸がぎゅっとなります。
世界の舞台に立つその姿の裏に、
どれだけの積み重ねがあったのだろうと、
つい想像してしまいます。
そして、
ふと思い出したご相談がありました。
昨年の秋の日。
一人のお母さんから、
ご連絡をいただきました。
「息子のことをみてほしいんです」
大きな大会を翌日に控え、
エースのポジションを任された息子さん。
けれど本人は、
長い距離が得意なタイプではありません。
しかも周囲は、強豪ばかり。
「最下位になるかもしれないって、
不安みたいで……」
その声の奥には、
息子さん以上の緊張がありました。
九星氣学で拝見すると、
息子さんは八白土星。
そしてその日、
中心に立つ位置にありました。
試される場所。
主役になる場所。
これまで積み上げてきたものが、
そのまま“芯”として現れるときです。
派手さではなく、
積み重ねで力を出す星。
繰り返し、
あきらめずに続けてきたものが、
その人を支える力になります。
私は、お伝えしました。
「結果は断言できません。
でも、力は出し切れます」
「周囲の情報に、
もう耳を貸さなくていい」
「これまでの努力を、
信じてあげてください」
そして、もうひとつ。
実はお母さんも、
同じ八白土星でした。
同じ氣を持つ親子は、
深く共鳴します。
息子が震えれば、
母も震える。
母がどっしりすれば、
息子も安定する。
だからこそ、
私はこうお伝えしました。
「がんばって」ではなく、
「見てるよ」
「楽しんでおいで」
その言葉の方が、
きっと力になります、と。
数ヶ月後。
またご相談をいただきました。
今度は、さらに大きな舞台。
「場違いかもしれない」
そんな弱音が、
ふとこぼれたそうです。
周囲との差を感じ、
自分の立ち位置に揺れるとき。
それでも――
最後までやり切ること。
そこから何かを受け取ること。
それが、
この子の持つ強さなのだと感じました。
私はお伝えしました。
「レースに、負けはありません」
「何かを感じ取り、
学んだほうが、勝ちなんです」
電話の向こうで、
お母さんの呼吸が、
少しずつ落ち着いていくのが伝わってきました。
結果がどうであれ、
あの日の経験は、
きっと息子さんの中に残っています。
オリンピックを見ながら、
私は思い出していました。
かつて、
口から心臓が出そうなほど緊張しながら、
それでも、
ただ見守ることしかできなかった日々。
あの時間は、
今思い出しても、
キラキラとしています。
勝ち負けの向こうにあるもの。
震えながらも、
信じて見守るということ。
あの日、震えていたのは、
息子だけではありませんでした。
母もまた、
同じように震えていたのです。
けれどその震えは、
不安だけではなく、
確かに、愛でした。
これは、誰かの物語。
そしてきっと――
あなたの物語でもあります。
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