第2話|壊れてしまったあとも、気になるご縁

誰かの人生の中にある、
ひとつの選択。ひとつの想い。

それはきっと、
あなたの物語ともどこかで重なっている。

そんな物語を、ここに。

++++++++++
九星氣学鑑定の中で、
実際にご相談いただいた内容をもとに、
個人が特定されないよう背景を変えながら、
ひとつの物語として記しています。
+++++++++
+

「別れた妻が、
今どうしているのか知りたいんです」

そう話してくださったのは、
一人の男性でした。

すでに離婚されています。

復縁を望んでいるわけでもなく、
会いに行くつもりもない。

それでも――

気になるのだと、
静かに話されました。

奥様は、ある時期から、
新しい人間関係の中で、
あるビジネスに深く関わるようになっていったそうです。

最初は、
未来のための選択だったのかもしれません。

けれど――

信じていたものは、
少しずつ生活を圧迫し、

人との関係も、
そして家庭も、
静かに崩れていきました。

「正直、腹も立ちました」

彼はそう言って、
少しだけ視線を落としました。

「なんで、あんなものに
 のめり込んだのかって」

そして、しばらくの沈黙のあと――

「でも……
 今どうしているのかと思うと、
 それも気になるんです」

その中には、
怒りだけではない感情がありました。

憎しみと、
そしてどこかで、
気にかけてしまう想い。

その両方が、
まだ彼の中に残っていました。

九星氣学で拝見すると、
彼はその年、
一白水星の位置に回座していました。

表では整理がついているようでも、
心の奥にある感情が、
静かに浮かび上がってくるとき。

終わったはずのご縁が、
ふとした瞬間に、
胸の奥に戻ってくることがあります。

さらに彼は、
ご縁を簡単に割り切ることのできない性質を
もともと持っている方でした。

一度関わった人との時間は、
形が終わっても、
心の奥では消えることがないのです。

そして奥様もまた、
その年、
大きな流れの変化の中にいました。

信じていたものが崩れ、
人との関係や、
生き方そのものを、
見つめ直さざるを得ないような時間。

そんな中に、
いたのかもしれません。

鑑定の中で、
私は彼にお伝えしました。

彼女は今、
ご自身の選択と向き合う時間の中にいること。

そして――

あなたが今、
怒りだけでなく、
気にかける気持ちを持っているのは、

共に生きた時間が、
確かに存在していた証なのだと思います、と。

彼は、
静かに頷かれました。

「もう、関わることはないと思います」

そう言いながらも――

「でも、
 立ち直ってくれたらいいとは思います」

その言葉の中には、
割り切ることのできない想いと、

それでも消えなかったご縁が、
確かに残っていました。

ご縁は、
必ずしも綺麗な形で終わるとは限りません。

壊れてしまうこともある。

理解できないまま、
離れていくこともある。

それでも――

共に過ごした時間は、
人生の中に、
静かに残り続けていきます。

これは、誰かの物語。
そしてきっと――

あなたの物語でもあります。


🌸 メルマガのご案内

👉 メルマガでは、毎日20時に
より深い運氣の流れと物語をお届けしています

👉 メルマガ登録はこちら
https://www.reservestock.jp/subscribe/343616

📖 他の物語も読む
誰かの物語一覧はこちら

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です